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Macrobiotic 1月号(2008) 特集「カリ石鹸」 PDF


 

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合成界面活性剤とは


合成界面活性剤の誕生は、約100年前の第1次世界大戦下(1914-1918)のドイツで石鹸の原料としても用いられる食用油が不足し、兵士の戦闘服を洗浄するための石鹸に代わる低コストの洗浄剤の開発が急務となり、石油から合成界面活性剤(ABS)をつくることに成功します。その後、アメリカで多少手が加えられて洗顔料やシャンプー等として販売されたのが初期の合成界面活性剤(いわゆる合成洗剤)です。

合成洗剤は日用品として広く利用されるようになりますが、自然界で分解されにくい合成洗剤による河川の汚染が社会問題になり、さらに改良された合成界面活性剤(LAS)が開発されます。しかし、残念なことにLASが自然界で分解されると環境ホルモン(内分泌かく乱物質)のひとつであるノニルフェノールに変化することを1990年代に世界で初めて日本の環境省がつきとめた結果、いち早く欧米ではPRTR法により製造が禁止されました。

日本でも1999年にPRTR法が公布されたのですが、欧米のPRTR法とは内容が違い、日本のPRTR法では合成洗剤に使用されているLASやAE等が指定され、2006年にはラウリス硫酸Na(ラウレス硫酸Na)等が追加指定されるものの、事業者(企業など)が1年間に有害化学物質(全354個)を環境中に排出したかを把握・届出し、その結果を集計・公表するだけなのです。まさかの内容に驚かされますが、日本の環境省が危険性を世界で初めてつきとめたにもかかわらず、EU諸国のように化粧品やシャンプーの原料として使用を禁止することを法制化しようとせず、国民の健康や環境よりも経済産業の活動を優先させる日本政府の方針をどう考えればいいのでしょうか。